2019/10/12

台風19号「ハギビス」が日本に襲来しました。

台風15号の残した傷跡が癒えぬままの日本列島を再び台風が襲った。今回は数十年に一度、一生に一度対峙するかどうかの大きな台風であると連日報道がされていた。2015年にゲリラ豪雨によって自宅前は冠水し、立体駐車場の地下二階に駐車している私の大好きな車を廃車にしていることもあり毎度台風がやってくるたびに車の心配をし、眠れない夜が毎年のように訪れる。

2015年11月に車を入れ替えたときには、東日本大震災の教訓から災害時の電源として使用できるように、オプションのAC100V電源コンセントもつけ、シガーソケットからもカーインバーターによる電源供給が可能な形にしている。冠水して車が使用できない状況はいざというときの電源供給減も失うということになるため台風が来るというときには、車を駐車場から出して一段高い場所の駐車場へ移動するようにしている。15号の時もあらかじめ強い勢力だと判明したので、15時くらいには時間貸しの駐車場に入れた。Twitterとテレビの情報、実際の雨や風の音とともに一晩中眠りにつけなかったことは記憶に新しい。さらに、朝を迎えニュースを見ていると5時半過ぎに停電が起こった。東日本大震災でも計画停電の対象外とされた区域であり、人生初の長時間に及ぶ停電だった。長時間といっても5時間程度だったため冷蔵庫の中身の腐敗や、風呂に入れないなどの状況はなかったが自分自身が生きていくことだけに特化すれば我慢ができる状況だったが、子を持つ身としては子供を納得させる材料がなく一番苦労した。しかも、車を電源の代わりと考えていたことに大誤算が起こることとなる。周辺の一帯が停電となったことで時間貸しの駐車場の電源も落ちてしまった。結局、車は周辺の停電が収まらない限り自宅近くまでは持ってこられない、つまり停電の時間が長引けば長引くほど、期待した成果が出ないことになる。幸いなことに、5時間程度の停電で済んだが今度は頼りの車の置き場所を考えさせられることとなった。

駐車場の場所を考える間もなく、人生で1回出会うか出会わないかという規模の台風がやってくることになった。幼いころから慣れ親しんだ江戸川区という土地になんの疑いも持たずにマンションを購入した。大半は、水害時に「いてはいけない場所」だったことを「東京防災」、江戸川区のハザードマップで知ることになる。(つい最近)地震による津波だけでなく、高潮による越水や上流区域の氾濫なども我が家を襲うことになる。

水に関しては、私が信頼している浄水器を通してペットボトルに保存しておけば何とかなるだろうと考えていた。金曜日の段階でどのスーパーからも水のペットボトルが姿を消していたことには正直唖然とし、買わなければいけない衝動にかられたがどこに行ってもない状況は変わらずあきらめて保存していたペットボトルと水筒10L程度確保しただろうか。普段は買わない即席ラーメンやレトルトのカレーを購入しどこに避難をするか検討していた。検討先は、江戸川区でも広域避難区域に指定されている実家か妻の実家である埼玉だ。結局は、自宅に近いこともあり私の実家を避難場所として子供たちを避難させた。特に長女は受験も控えているため教科書全てをもって避難した。長男の野球のグラブは部屋の一番高い場所に置き浸水しないことを祈り、実家に行った。

実家では特に対策をしていなかったようで、普通に食事を出されたが今回の台風に関する認識の違いに閉口した。災害自体に関する考え方が甘いのだ。自分の身には起こらない、そんな考えを持っているならこのブログを見ている方には変えてほしい。TVで報道されていない災害はいくつもあるということ、私の車も一切TVには出ていないが廃車になった。車は、モノだが人は意志のあるもの。私には、人も車も大切にしているモノも変わりなく大切にしたいと思っている。幸いなことに、我が家は浸水もせず車も無事です。ただ、多くの河川の越水、氾濫を引き起こし多くの命を奪ったこの台風19号が、一生に一度遭遇する台風とは思えなくなっていることは事実です。地球温暖化によって日本の気温も上昇しています。今生きている私たちができることは少ないと思いますが、後世に何かできることはないか本当に考えさせられる台風19号でした。

10/12私の甥っ子の誕生日を忘れるくらい、自分の家族を守ることで精一杯でした。できることなら、今後彼の誕生日は忘れないようにこれ以上の台風が来ないように祈ります。多くの犠牲者が出た台風ですが、その陰で、八ッ場ダム、地下神殿が活躍し、最小限にとどめていただいたことにも感謝いたします。

今回の災害で多くの被災者を出しました。なくなれた方にはお冥福をお祈りいたします。

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